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スノーデンの映画「Citizenfour」

ロンドンで公開中ですか。 う~ん、観てみたい。

「1984から2014へ:スノーデンのドキュメンタリー映画が見せる重たい現実:小野 昌弘氏」  憲法・軍備・安全保障
https://twitter.com/masahirono

1984から2014へ:スノーデンのドキュメンタリー映画が見せる重たい現実(小野昌弘) - Y!ニュース http://t.co/QWAjXDE3hE

ロンドンで公開中のポイトラス監督の話題の新作「#Citizenfour」は、NSAの極秘巨大監視システムを暴いた内部告発者エド・スノーデンとの接触を描いたドキュメンタリー映画。


米国史上最大の内部告発劇の始終を記録。

鳥肌が立つ映画


英紙ガーディアンらが昨年6月に記者が香港で内部告発者スノーデンと初めて接触、NSAの機密を報道したことはよく覚えている。

しかしこの歴史的瞬間が、ドキュメンタリー映画として告発と同時進行で記録されたとは驚きだ

映画 #Citizenfour が記録したスノーデンによるネットの巨大な監視システムの内部告発に至る経緯、特に香港での緊迫した8日間は、スリル映画の比ではない。

監督は米で監視リストに入れられ、自由な映画作製のため米から独へ移住した

映画 #Citizenfour はいま我々が生きている世界の重たい現実を目の前にまざまざと見せてくれる稀有な名作。http://t.co/ZGzhzAQFpu

現在ロンドンで3箇所の映画館で公開中。

日本公開は未定。

公式サイトhttps://citizenfourfilm.com

ガーディアン:http://gu.com/p/42c4t/tw これは映画Citizenfourで紹介された話の記事。

スノーデンに続く内部告発者の告発があり、米国政府の脅威になるとして監視リストに載せられている人の名前が120万人もいる。

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http://t.co/QWAjXDE3hE

1984から2014へ:スノーデンのドキュメンタリー映画が見せる重たい現実
小野昌弘 | イギリス在住の免疫学者・医師
2014年11月23日 11時6分

アメリカに引き続きロンドンでも映画「Citizenfour(『市民4』ー注1)」(ローラ・ポイトレス(Laura Poitras)監督)が公開された。

ポイトレスは9/11以降のアメリカを描くドキュメンタリー映画をつくっていた。(2006年公開「私の国、私の国」:米占領下イラクについて;2010年公開「誓い」:テロとの戦いについて) しかし、これらの作品の発表後から、ポイトレスは飛行場で過剰な調査をされるようになり、自身が米国国土安全保障省の監視リストに入れられたことに気がつき、映画活動継続のため米国を逃れてベルリンに移住する。そして、この映画「Citizenfour」は、9/11以降のアメリカを描く三部作の最終作と位置付けられる。

この映画はドキュメンタリーである。しかし、その記録する映像は、どのスリラー映画よりも息詰まるものであり、その起こっている事柄のあまりの途方もなさに、ときどき現実感を失いかけるが、これは現実そのものである。

Citizenfourは、スノーデンがポイトレスとのやりとりで使った仮名である。Citizenfourを名乗るスノーデンは、最初ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドに接触を試みるが、グリーンウォルドと暗号化したやりとりができず断念、次にポイトレスに接触する。そしてポイトレスを通じて、グリーンウォルドに再接触、そして3人は2013年6月、香港のホテルで面会する。映画は、それからの緊迫した8日間の様子を、淡々と、しかし情熱を込めて描く。

2013年6月10日、世界中の多くの人が固唾を飲んでアメリカ史上最大の内部告発者の、落ち着いた告白を見守った。この歴史的瞬間に至るまでの過程を、現在進行形のドキュメンタリーとして記録したポイトレス監督に深い敬意を表したい。

スノーデンは彼はCIAの請負会社でシステムエンジニアとして働いていた。その業務性格上、通常の米国国家安全保障局(NSA)職員のもつ通常のアクセス権を超えて、機密情報にアクセスできた。そして彼はその情報を世界に知らしめることを決意する。

その頃まだ一般の人は誰も知らなかったNSAの巨大な監視システムの存在を暴露するということの意味を、そしてその暴露の結末がどうなるかについて、スノーデンは、おそらく他の誰よりも、よく理解していた。しかし彼はそれを「自己犠牲」ではないと明確に否定して、自分に話の焦点を当てることを拒絶する。

「私は衆目の的になりたくない、なぜなら、この話が私についての話になって欲しくないから。米国政府が行っていることにこそ皆の注目が集まって欲しい(ガーディアン、2013/6/10)」

このスノーデンの言葉は、ウィキリークスのジュリアン・アッサンジの経緯を踏まえたかのようでもある(映画ではアッサンジも短いが出演する)。スノーデンは、自己主張の強いアッサンジとは違って、おそらくずっと内向的な性格で、技術者らしく正確さと事の進行に最大限の注意を払い、まるで自分自身のことには興味がないようにさえ見える。しかしポイトレスの映像の中で、彼の顔は、恋人・家族について語る瞬間に、我に返ったように現実の重たさに困惑した色を浮かべ、そしてときどき一瞬間だけ目の縁に焦燥と疲労を見せる。この対比の中に、スノーデンという人間が何者で、なぜそこにいるかが見えてくるように思う。

映画はロンドン、ブリュッセルズ、ベルリンと事件の波紋が広がる様子を描き、最後にモスクワにいるスノーデンとの面会で次作を示唆したところで幕を閉じる。

ところで昨年のクリスマス、ポイトレスはロシアからスノーデンの言葉を全世界に流した。これは英テレビ局、チャネル4の「もうひとつのクリスマスメッセージ」としてポイトレスが製作した短い動画である。ここでスノーデンは、より明確に、彼が暴露した巨大な監視システムは、オーウェルの小説「1984」に登場するマイクロフォンなどとは比べ物にならないほど進化して洗練されたものであることを述べる。そして、スノーデンは「プライバシーがあってこそ我々は何者であるかを、何者になりたかったかを決められるのだ」という彼の信念を強調する。

確かに、オーウェルが1948年に想定した1984よりも、この2014年は技術力からいうと、とんでもない先に進んでしまっているといえよう。しかし、プライバシーに焦点を当てたスノーデンの言葉は、奇妙なまでに、1984の主人公ウィンストンがこだわり続けた「自分だけの占有物」と重なる。ウィンストンは「頭蓋骨の中」だけは自分だけの占有物であると信じた。しかし1984とは、実はその「頭蓋骨の中」の戦いをめぐる話であり、ウィンストンのナイーブな期待を打ち砕く警告でもある。

あれから1年、ポイトレスのCitizenfourは、2014年のいま、プライバシーをめぐる戦線は現実のものであり、世界を揺るがす政治の中心事項になっていることを明瞭に示す。それだけではない。この戦線は、我々ひとりひとりの頭蓋骨の中にもあるのだということを彼女の映画は教えてくれる。われわれは2014年のいま、1984を生きているのかもしれない。

注1)日本語は著者の訳。Citizenfour公式サイトはここ。

ロンドンでは、複数の映画館で公開中。日本公開はまだ未定とのこと。

注2)女王からのクリスマスメッセージに対するもう一つのメッセージという意味。

(11/23一部改変)
小野昌弘

イギリス在住の免疫学者・医師

現職ユニバーシティカレッジロンドン上席主任研究員。専門は、システム免疫学・ゲノム科学・多次元解析。関心領域は、医学研究の政治・社会的側面、ピアノ。京大医学部卒業後、皮膚科研修、京大・阪大助教を経て、2009年より同大学へ移籍。札幌市生まれ。

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ラビット黒

Author:ラビット黒
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