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アメリカの黒人

 以前に観た食品の安全についてのDVD「フードインク」の中での描写に食品工場の労働者が出てくるシーンがありますが、ほとんどが黒人またはメキシコや中南米からの移民でした。安い労働力として危険な環境で作業をさせられるので環境改善を求めて団体交渉をするために仲間集めをするシーンがあります。

 撮影されたのは確か2007年頃だったと思いますが、沢山の労働者が黒人教会に集まって牧師が説教して徐々に高揚してくると合唱が始まり、まさにゴスペルそのものでした。

何故か、そのようなアメリカ社会は70年代頃までの過去の歴史だと思い込んでいたので、映像を観て「未だにそういう社会なんだ。」と驚いたことを思い出しました。




2015/03/15
【東京新聞の社説】週のはじめに考える キング牧師の「夢」は今


2015年3月15日
 米国で人種差別に絡む事件が相次いでいます。キング牧師の「夢」を継承した筈(はず)のオバマ政権下、平等社会への歩みは頓挫してしまうのでしょうか。

 米司法省が今月公表した「ファーガソン事件」に関する報告書が全米で波紋を広げています。

 ミズーリ州の小都市ファーガソンで昨年夏、丸腰の黒人青年マイケル・ブラウンさんが白人警察官に射殺された事件は略奪、暴動に発展、事態収拾に重装備の州兵までが出動し、米社会が抱える差別問題の根深さをあらためて露呈しました。


◆黒人を「収入源」に
 報告書は、市警察による人種的偏見に基づく恣意(しい)的な捜査、違法逮捕、法外な罰金取り立てなど日常化していた組織的腐敗の実態を厳しく暴くものでしたが、何より米市民を驚かせたのはその動機でした。「多くの警察官は住民を保護すべき対象と見る以上に、潜在的犯罪者や収入源として見ていた」と言うのです。

 「(目標額)ノルマ突破」

 「素晴らしい!」

 捜査官と市当局者間で交わされていたメールのやりとりも報告されています。貧困層に多い黒人を負債まみれにすることも承知の上で「収入源」とする感覚は、黒人を所有物扱いしていた時代の差別感さえ漂わせます。

 「私には夢がある。私の幼い四人のこどもたちが皮膚の色によってではなく、その人格によって判断される日がいつか訪れることを」-。

キング牧師は、奴隷解放宣言から百年に当たる一九六三年、二十五万人の市民を前にワシントンで演説しましたが、その真意は全ての人に保障されている筈の米建国理念「生命、自由、幸福の追求」という不可侵の権利が、こと黒人に関して「不渡りの約束手形」同然に反故(ほご)にされているとの告発でした。ファーガソン事件は不渡りどころか、さらなる収奪の一端を晒(さら)したことになります。

◆分断深めた保守派
 オバマ政権下、人種問題が表だって争点になることはありませんでした。就任前、オバマ氏が所属していた教会の黒人牧師が、白人優位の米社会を激しく糾弾する映像がネットに流出した際には、オバマ氏がすかさず奴隷制を米国の「原罪」と断じ「より完全な連邦」への統合を訴える演説を行って沈静化しました。

 就任後六年、さしもの演説力もこのところ薄れがちですが、オバマ大統領としては、共和党との激しい政争を越えて実現させた医療保険改革法(オバマケア)こそ平等社会実現への最大の成果と自負しているであろうことは、想像に難くありません。

 昨年の本格スタートに際し技術的トラブルから大混乱を引き起こしながら、約四千六百万人ともいわれた保険未加入者のうち、これまでに約一千万人が新規に加入、黒人層の未加入率は21%から14%に大幅に減ったとされています。一定の成果は得られた、と評価すべきでしょう。

 「融和」を目的に創設された制度が、同時に「分断」の要因とされてしまったのは皮肉としか言いようがありません。新制度を「連邦政府による個人の自由への介入」として忌避する共和党、特に保守派は、一貫して制度の撤回を主張。予算審議を盾に政府機能を一時停止まで追いやり、米有権者のみならず、国際社会からも厳しい批判を受けました。

 撤回の試みは続いており、連邦政府が支出する補助金の是非をめぐる違憲訴訟は今夏にも判決が予定されています。仮に違憲判断が出れば新規加入した被保険者数百万人が解約を余儀なくされる事態も想定され、社会の分断を一層深めることが懸念されています。

 ファーガソンでは、警察官が刑事訴追を免れたことに対する不満を背景に、警察官二人が狙撃される事件も発生、混乱は今も続いています。

 差別に絡む同様の事件は全国各地で相次いでおり、現地の様子を伝える映像の中には、ややもすると中東の紛争地やテロ現場と見紛(みまご)うものすらあります。

◆「非暴力」の真意
 「憎悪の連鎖は断たれなければならない。非暴力の抵抗こそ真の抵抗だ」。聖職者の立場からこう説いたキング牧師の運動理念を今そのまま実践しうると考えるのは理想主義的に過ぎるでしょう。

 一方、キング牧師は、自伝の中でこうも記しています。「真の非暴力的抵抗は悪の力への非現実的屈服ではない」「それは、敵対者の中に恥の感覚を呼び起こし、そうすることによって心の変革をもたらすものだ」

 キング牧師の言葉は党派、人種を問わず、近代国家の雄を自任する米国に共存社会の範を示すよう促していると思えてなりません。

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ラビット黒

Author:ラビット黒
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